京都情報大学院大学(KCGI)は2022年11月1日(火)に創立19周年の記念日を迎え,創立記念講演会を今年8月に竣工したばかりの新校舎の大講義室で開催しました。講演会の模様はオンデマンド配信もされ,学生や教職員はめいめいの場所で19周年を祝うとともに,来たる20周年を前にさらなる発展を誓いました。その後,関係者をお招きしてジャズの新校舎竣工記念コンサートを開き,ITプロフェッショナルズを養成する真新しい学び舎をお披露目する機会にもしました。
茨木俊秀学長による記念講演では,「京都情報大学院大学の軌跡 -歴代学長の記憶から-」と題して,萩原宏初代学長,長谷川利治第二代学長の人柄や業績を紹介しながら,KCGI発展の軌跡について話しました。茨木学長は,2010年より第三代学長として務めています。
記念講演会と新校舎竣工記念コンサートの会場は1階と地下1階の2フロアにまたがる階段型の大講義室。授業・講義のほかにも講演会,コンサート,演劇や映画鑑賞など,多目的に利用することを考慮して,使用形態によって最適な音響となるように設計されています。ジャズコンサートには,独特の世界観を持つシンガーソングライターMayphy(メイフィー)を中心としたMayphy Quintetが出演。参加者は真新しいホールでの軽やかなジャズの演奏を楽しみました。コンサートに先立ち,長谷川亘KCGグループ統括理事長は式辞で「本学は,従来以上の高度な技術,幅広い知識と国際性を有したITプロフェッショナルズを養成することを通じて,高度情報化社会の実現と経済発展に貢献することを目指し,今日も教育体制やカリキュラムの充実度を高め続けています」とあいさつ。門川大作京都市長はビデオメッセージで,「京都情報大学院大学は,時代のニーズをしっかりと先取りするITの担い手を数多く育て,世界で活躍しています。これからも大きく発展を続けていくと確信しています」と祝辞を寄せました。
新校舎は地上4階地下1階建て。アクティブラーニングなど多様な学習形態に対応可能なハイフレックス仕様の教室,新しい発想の展開を促進させるイノベーションルーム,オンライン授業・ミーティングに対応する個人用ワークブース,IT関係を中心とした書籍を所蔵するライブラリー,200名が収容可能な大講義室の他,農業ITの実験スペースを備えた,本学の教育経験と理論に裏打ちされた先進的かつ画期的でグローバルな教育を展開する舞台となります。
KCGIは,1963年に創立した日本最初のコンピュータ教育機関である京都コンピュータ学院(KCG)のパイオニア・スピリットを受け継ぎ,日本最初のIT専門職大学院として2004年に開学しました。応用情報技術研究科 ウェブビジネス技術専攻を置き,修了するとIT応用分野の最高学位である情報技術修士(専門職)が授与されます。専門分野として▽人工知能 ▽データサイエンス ▽ウェブシステム開発 ▽ネットワーク管理 ▽グローバル・アントレプレナーシップ ▽ERP ▽ITマンガ・アニメ ▽観光IT―を,産業科目群として▽フィンテック ▽農業 ▽海洋 ▽医療・健康 ▽コンテンツマーケティング ▽教育―を設置し,学生が集中して効率よく学修できるよう設計しています。入学定員は,開学当初の80名(総定員160名)から,600名(同1200名)に増員されています。ITと経営,それにコンテンツに関する知識と技術を持った優秀な人材を,国内やアジアをはじめとする世界のIT業界に送り出しています。