2014年度前期の京都情報大学院大学(KCGI)学位授与式と京都コンピュータ学院(KCG)卒業式が9月17日(水),京都情報大学院大学 京都駅前サテライト大ホールで挙行されました。卒業生・修了生代表からは「母校の伝統と誇りを胸に,ICT(情報通信技術)が社会で果たすべき役割を再認識しながら,専門技術を活かして活躍していきたい」との力強い誓いの言葉があり,勉学を修めた仲間たちは,思い出が詰まった学び舎から第一線の舞台へと巣立っていきました。
KCGIの茨木俊秀学長が修了生に「情報技術修士(専門職)」の学位記を,KCG卒業生には洛北・鴨川・京都駅前校の各校長が卒業証書を一人ひとりに授与。この後,優れた学業・研究成果を残した最優秀賞と優秀賞に選ばれたKCGIの修了生たちに表彰状と記念品が授与されました。
式辞でKCGグループの長谷川亘統括理事長は,卒業生・修了生を待ち構える社会情勢は,経済の混迷や世界各地の紛争,日本の領土問題などにより大変厳しいと指摘し,「みなさんはどのような時代であろうと,状況を分析・判断し,学ぶ姿勢を忘れず,常に前を向いて歩んでいってほしい」と激励しました。また昨今,世界で大きな評価を受けている「クール・ジャパン」についてや,本学が地理的名称トップレベルドメイン「.kyoto」の管理運営事業者(レジストリ)として本年度中に事業を開始することなどを挙げたうえで「みなさんはIT業界で最大の『KCGファミリー』の一員として,次なる100周年を目指す本学とタッグを組み,ともに成長し,発展していきたい」と述べました。
茨木学長は,現代社会のキーワードとして「グローバリゼーション」と,その対極にある「ローカリゼーション」を挙げ,「ICTによって向上した生活の中で,グローバリゼーションと,我々の文化を守るローカリゼーションは敵対するものではありません。両者のコラボレーションによって,物質的にも精神的にもより豊かな社会をつくると信じています。みなさんはICT社会の新しい可能性に対し,積極的にチャレンジしていってください」と語り掛けました。
続いて,卒業生・修了生を代表してKCGI応用情報技術研究科ウェブビジネス技術専攻の李 乾さんが「私たちは入学以来,学習することの喜びや,留学生として異文化の中で学習することの不安など一言では言い尽くすことのできない,さまざまな経験ができ,多くの仲間もできました。今後は,本学で学んだ高度な専門技術を活かしながら自己研鑽に努め,ICT各分野のスペシャリストを目指していきたい」と力強く「卒業の辞」を述べました。最後に出席者全員で「蛍の光」を斉唱しました。式後はリーガロイヤルホテル京都で,KCGI修了生を囲んだ祝賀会も開催されました。
卒業生・修了生のみなさん,おめでとうございます。今後のご活躍を心よりお祈りいたしております。