KCGグループ(京都情報大学院大学=KCGI,京都コンピュータ学院=KCG,京都自動車専門学校=KCGM)による約1カ月間にわたる夏のイベント「KCGサマーフェスタ2015」(京都府,京都市教育委員会後援)は8月8日(土)に最終日を迎え,KCG京都駅前校と洛北校で小中高校生を対象にした3つの催しがあり,大勢の児童・生徒が訪れ,最新鋭の機器を使って最先端のITに触れました。
◇「はじめてのプログラミング教室 ゲームを作ろう」はKCG京都駅前校で開催。参加した小中高校生は,プログラム初心者でも簡単に始められるビジュアルプログラミング言語「MOON Block(ムーンブロック)」を使い,パソコンによる初めてのゲーム作りに挑戦しました。
チャレンジしたのは,クマが落ちてくるリンゴをビームで打ち落とすゲームの制作で,参加者たちはKCGの教員や,コンピュータサイエンス学系(C学系)・メディア情報学科の学生スタッフに教えてもらいながら,全員無事,ゲームを完成させ,笑顔を見せていました。
◇KCG京都駅前校のデジタルサウンドスタジオで開催された「アニメ声優体験」では,参加者はアニメ動画などのキャラクター映像に合わせて,キャラクターのセリフやナレーションを録音する「アフレコ」のリアル体験をし,スタジオ録音などアニメ制作のプロセスを楽しみました。KCGでこの種のイベントを開催するのは初めて。募集からあっという間に定員に達するほどの人気ぶりでした。
題材は,「天元突破グレンラガン」など数々のアニメヒット作を生む株式会社ガイナックスとKCGグループが共同制作したテレビでもおなじみのCMのうちの「京之童子乱舞編」。KCGのマスコットキャラクター「きょこたん」が古都・京都を歩き,走り,飛び回る内容です。CMでは,「アイカツ!」の姫里マリア役や,「魔法少女大戦」のずんだ役のほかアニメ,ドラマ,ゲーム,CMなどで活躍中の声優・冨岡美沙子さんが務める「きょこたん」役に,参加した小中学生が挑戦しました。
はじめに一般教室で,KCG 情報処理科IT声優コースの先生や学生たちの指導で発声練習。まず口を大きく開けて,しっかり声を出すことから始まり,実際にCMを見ながらセリフのスピード,タイミングなどを確認しました。
デジタルサウンドスタジオでは一人ずつ,最新の設備を使ってアフレコに臨みました。初めてのスタジオ収録ということで緊張気味だった参加者もいましたが,ヘッドフォンを付けマイクに向かうと,みな堂々と「きょこたん」役を務め上げました。保護者のみなさんは子どもの「勇姿」をカメラに収めていました。参加者の多くは「将来は声優になりたい」との夢を持っているそうです。この日のイベントで,声優になるにはITを身につけることも必要なことを学んでいた様子でした。
◇KCGサマースクール恒例の「電子工作教室」は洛北校で開催。参加した小中学生たちはマイコンの基礎知識や電子部品の役割を学んだ後,はんだ付けをしながら「簡易騒音計」作りに挑戦しました。
このワークショップは,京都市教育委員会および,みやこ子ども土曜塾との共催です。「簡易騒音計」とは,音を感知し,その大きさをLEDランプで示す装置で,「初音ミクロボット」など多くの作品を完成させたKCGのロボット先生・久保田英司 洛北校教頭が,この日のためにオリジナルのキットを準備しました。
保護者の方々と共に参加した小中学生たちは,久保田先生から,マイコンについての基礎知識や,騒音計の仕組み,プログラム,はんだごての使い方などについて説明を受け,工作に取りかかりました。
エンジニアリング学系(E学系)の講師や学生スタッフなどの指導を受けながら,はんだごてを慎重に使い,部品を取り付けていきました。保護者の方々は子どもの手助けをしたり,わが子の奮闘を温かい目で見守ったり。参加者全員が見事,「簡易騒音計」を完成させました。完成品は,夏休みの楽しい思い出とともに持ち帰りました。
サマーフェスタ2015
http://kcg.edu/summer-festa/2015/