京都府が選出,ICTの専門性を生かし「京都力」発信強化
京都の地域特性を踏まえ京都ブランドや京都の存在感を国内外にアピールし,府民の一体感の醸成を促進することを目的にした地理的名称トップレベルドメイン「.kyoto」の新設導入,管理,登録受付などを担当する「管理運営事業者(レジストリ)」に,京都府情報産業協会の会員団体で,京都コンピュータ学院グループの学校法人 京都情報学園 京都情報大学院大学が3月1日,京都府の審査により唯一,選ばれました。
本学は,1963年に日本で初めて誕生,以来約50年にわたってコンピュータ・情報処理教育を展開してきた京都コンピュータ学院の伝統と実績を継承し,2004年4月に開学した日本最初のICT専門職大学院です。
申請に向け,京都府認可の社団法人・京都府情報産業協会は,2010年より「ドット京都運営委員会(委員長:北川貞大 カゴヤ・ジャパン株式会社代表取締役社長)」を設置して検討してきました。その結果,同協会会員団体の中で▽公益性・信頼性が高い(文部科学省認可の大学設置学校法人である。米国連邦政府認証高等教育機関として「.edu」ドメインを有している)▽ICT(情報通信技術)の専門性が高い-などの点で,京都情報大学院大学が申請主体として最も適切であると判断しました。これまでに,同志社大学ほか近隣の大学,一般社団法人 全国地域情報産業団体連合会(ANIA)など多くの団体から支持を受けています。これを受け,京都情報大学院大学では諸準備を進め,去る2月10日に京都府に申請届け出をしました。
京都府をはじめとする公法人や地元企業・教育機関などが「.kyoto」を広く活用することで,京都全体の国際的な知名度・ブランド力の向上につながり,社会・経済活動の活性化が期待されます。本学は管理運営事業者として,「.kyoto」の活用を産官学合同の「公益事業」と位置付け,適正な管理運営を進めることはもちろん,「.kyoto」を取得している公的機関・公益法人だけが登録・情報発信が可能なポータル・コミュニティサイトの構築や,法人同士のコラボレーションの促進,観光・映画やアニメ等コンテンツ産業への貢献に向けた各種関係事業などを関係公的機関と共に積極的に進めていきたいと考えています。
今後は,ドメイン名を全世界的に一元管理する米国のICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)に,本学が管理組織「レジストリ」として申請をします。その後,サーバーの構築やドメイン販売・管理といった運営体制の確立,具体的なイベントの企画なども進めていきます。