京都コンピュータ学院顧問で,百歳を超えられてもなお「特別講義」を担当して教壇に立たれていた米田貞一郎先生が6月7日,ご逝去されました。106歳でした。故人のご冥福を心よりお祈りするとともに,謹んでお知らせいたします。葬儀はご親族で執り行われたとのことです。
米田貞一郎先生は京都帝国大学をご卒業されてから教育一筋。京都市内の各学校で教べんをとられ,京都市立堀川高校校長,京都市教育委員会事務局指導部長,京都学園大学教授などを歴任されました。1987年4月,京都コンピュータ学院に入られ,洛北校校長,京都駅前校校長を歴任。その後顧問に就任され毎年,京都三大祭の葵祭・祇園祭・時代祭の時季に「特別講義」を担当,穏やかな語り口による分かりやすい解説に学生たちの人気も高く,京都コンピュータ学院の名物講義でした。
京都コンピュータ学院が校友(卒業生),学生,関係者の皆様向けに年1回発行している『アキューム』に,「古都逍遥」と題して執筆を始められたのが2001年。校舎周辺を巡り,その歴史をたどる内容で,毎号に投稿され『アキューム』ではもっとも人気のあるシリーズでした。
「校舎周辺の逍遥を一巡した」との理由で,米田先生は2009年度版アキューム18号を最後に,筆を置かれました。それまでにご執筆,掲載されたのは計9回。米田先生が百歳を迎えられたお祝いとして,「古都逍遥」を一冊にまとめ発刊。米田先生が,ことのほか愛される京都の地を歩んでこられた人生そのものが刻み込まれた一冊で,今でも学生の教科書に使われています。百歳を迎えられた2009年12月11日にはKCG京都駅前校で「お祝いの会」を開き,大勢の学生や教職員が参加しました。
米田先生は生涯教育者としてKCGグループ発展に多大なる寄与をいただいたことに,心よりお礼申しあげるとともに,安らかなご永眠をお祈りいたします。