京都コンピュータ学院(KCG)および京都情報大学院大学(KCGI)と「サイバー空間の脅威への対処を担う優秀な人材の育成に関する協定」を結んでいる京都府警察本部から2017年12月11日,KCGグループの研修を受けたことにより多数の警察官が情報処理技術者試験 基本情報技術者試験などに合格したとしてKCG,KCGIそれぞれに感謝状を贈られました。2016年5月の協定締結以来,KCGグループの教授や教職員が京都府警に出向いて授業を担当していましたが,その効果が顕著に表れたといえます。悪質化し増加傾向にあるサイバー犯罪に対処できる人材の育成に寄与することができました。
この日,KCG京都駅前校・KCGI京都駅前サテライトで,京都府警の三上喜範 京都市警察部長・治安対策官が長谷川晶KCG理事長,寺下陽一KCGI副学長に感謝状を渡しました。
京都府警は,通信技術を悪用したサイバー犯罪に的確に対処するために,サイバー特別捜査官を育成する制度を2014年度に設けて研修を続け,3期目になります。協定締結により,2期目からKCG・KCGIのIT(ICT)に関する基礎的なクラスでの学習が研修カリキュラムに組み込まれました。KCGサマーコースの基本情報技術者試験対策講座も受講されています。京都府警では,研修生がIT(ICT)の基礎知識と技能を早い時期から学ぶことで,サイバー空間の脅威に対処する人材の育成が効果的に実施できるとしています。KCGグループの研修が始まってからこれまでに,基本情報技術者試験に6名,ネットワークスペシャリスト試験に1名が合格しました。
また,相互交流として,KCG・KCGIの学生が警察業務の見学・体験をすることや,第一線の現場で働く警察官が講師として,KCG・KCGIで授業を持つことも計画され,今後,KCGグループと京都府警との人的交流がさらに活発になることが期待されています。
2017年3月には,京都府警のサイバー特別捜査官の育成にあたっていた内藤昭三KCGI教授が,その貢献を評価されて感謝状が贈呈されています。府警はサイバー捜査能力の向上やサイバー特別捜査官制度の確立などを目指して,大学・研究機関・情報通信業者など22団体,31名のメンバーからなる「京都サイバー犯罪対策研究会」を2014年に設立し,内藤教授はその「育成研究部会」の委員として,サイバー特別捜査官研修生(一期生15人,二期生8人)に,ITやネットワークの基礎理論・コンピュータシステム・情報セキュリティなどについての講義や能力評価などを担当し,貢献してきました。