京都コンピュータ学院(KCG)創立50周年,京都情報大学院大学(KCGI)創立10周年の記念式典と講演会,および祝賀会を2013年6月1日,京都市左京区の国立京都国際会館で執り行いました。産官学関係者や校友,在学生ら国内外からの約2000人が会場を埋め尽くしました。半世紀にわたるKCGグループの歩みを振り返るとともに,次なる50年に向け,これまで以上にIT教育の最先端を担っていく決意を新たにしました。
記念式典は,ワールドミュージックのシンガーソングライター ニッツァ・メラスさんの歌「We’re Not Alone/Jupiter」と,50年の歴史を振り返る映像で幕開け。続いてKCGI・KCG統括理事長の長谷川亘が式辞を述べました。統括理事長は,これまでのKCGグループの歩みをたどった後,本学が管理事業主体となって来年から運用が始まる地理的名称トップレベルドメイン「.kyoto」(ドット京都)など,これからのKCGグループの取り組みについて紹介し,50年間支えていただいた,この日に参列された方々にお礼を述べました。
祝辞は,KCGI設立発起人で株式会社堀場製作所最高顧問の堀場雅夫様を皮切りに,本学が海外コンピュータ教育支援活動(IDCE)でパソコン寄贈,IT教育支援を実施した3カ国の,ボスニア・ヘルツェゴビナ特命全権大使のペロ・マティッチ閣下,キルギス共和国特命全権大使のリスベク・モルドガジエフ閣下,パプアニューギニア独立国特命全権大使のガブリエル・ジョン・クレロ・ドゥサバ閣下,続いて京都府副知事の山下晃正様,京都市長の門川大作様,本学と関係が深い韓国・大統領直属情報保護委員会コミッショナーで韓国CSO協会会長の李弘燮様,京都大学総長の松本紘様,ロチェスター工科大学プロボスト(筆頭副学長・副総長)のジェレミー・ヘフナー様,天津科技大学副学長(学長代理)の張愛華様よりいただきました。当日,他の業務でお越しになれなかったモザンビーク共和国特命全権大使のベルミロ・ジョゼ・マラテ閣下,ロチェスター工科大学総長のウィリアム・デストラー様からのビデオメッセージも上映しました。
記念講演会では,京都大学情報環境機構長で学術情報メディアセンター教授の美濃導彦先生が「サイバーフィジカル世界でつくる『京都』-トップレベルドメイン.kyoto(ドット京都)活用の提案-」と題して話されました。美濃先生は,京都全体の国際的な知名度・ブランド力向上,新規ビジネスの創出など,「.kyoto」が持つ大いなる可能性を紹介しながら,産官学が一丸となって,このドメインを大きく育てていく必要があると強調されました。
祝賀会は,京都コンピュータ学院創立者で学院長の長谷川靖子があいさつした後,日本私立大学協会事務局長の小出秀文様より祝辞をいただき,元京都大学総長・前国立国会図書館館長の長尾真様による乾杯のご発声で,祝宴が始まりました。出席者は飲食を交えながら歓談に花を咲かせました。京の舞妓さん,芸妓さんによる祝舞「君に扇」「祇園小唄」,ニッツァ・メラスさんによるライブもあり,盛り上がりました。最後にKCGI学長の茨木俊秀が,ごあいさついたしました。
ご臨席いただいた皆様,ありがとうございました。
創立50周年記念式典
http://kcg.edu/50th/ceremony/
ニッツァ・メラス (Nitza Melas http://www.nitzamusic.com/)
多言語を操り,世界各地で聴衆を魅了してきたカナダ・モントリオール生まれのシンガーソングライター。各国でサーカスやミュージカルなどの公演を続けるエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」のメインボーカリスト3人のうちのひとり。そのうち自らが作詞作曲した歌が,シルク・ドゥ・ソレイユのショーに採用されたのは,彼女のみで,事実上,同集団のトップ歌手といえる。レーベル(レコード会社)には属さず,歌,作詞作曲のみならず,グラフィックデザイン,プロモーション,販売まですべてをこなす。2013年より京都コンピュータ学院・京都情報大学院大学 教授。