フォーラムの講演会場
京都情報大学院大学(KCGI)の江見圭司准教授が,東京で開催された「eラーニング アワード 2016 フォーラム」で,ウェアラブルカメラなどを用いたコンテンツの開発について講演しました。このフォーラムは,eラーニングやMOOCなどのICTを活用した教育事例を紹介・発表する全国的な場です。江見准教授はフォーラム最終日の10月28日,「ウェアラブルカメラなどを用いた反転学習用コンテンツの開発」と題して講演しました。眼鏡型のウェアラブルカメラを用いて農作業をさまざまな角度から撮影することで,手作業レベルの暗黙知を形式化し,またコンテンツを小さな部品として作り込む「マイクロコンテンツ化」の手法を取り入れて,反転学習用コンテンツを開発するノウハウについて,実際にウェアラブルカメラを着用して見せながら,分かりやすく話しました。聴衆の関心も高く,ウェアラブルカメラの使い方のコツや,マイクロコンテンツの作成方法についての質問が会場から出ていました。
このコンテンツは,KCGIの応用情報科目「次世代農業情報学」において,一般社団法人野菜プラネット協会とKCGIが共同で制作したもので,昨年の同フォーラムで受賞した,第12回 日本e-Learning大賞ウェアラブル部門賞の研究の一環です。また,これに関連した公開講座として,「次世代農業情報学 〜農業 × ICT = イノベーション〜」を12月7日に実施して,農家に必要な情報を提供するクラウドサービスやICT制御による植物工場などの事例を紹介して,これからの農業を展望します。ICTを活用した農業経営に関心のある方はぜひご参加ください。
ウェアラブルカメラを付けて話す江見准教授