京都情報大学院大学2回生の学生が,ドイツSAP社の「SAP認定ソリューションコンサルタントFinancials」試験に合格しました。この試験は,ベンダーによる専門教育を受けないと合格しないと言われていますが,本学の実務経験豊富な企業出身教員と,経済とITに強い若手教員が二人三脚でこの教育を行った結果,今回,大学院生としては初めての合格という快挙となりました。
SAPは世界で最も導入事例の多いERP(企業統合資源管理)パッケージ・ソフトウェアです。しかし,そのシステムの複雑さのためもあり,日本では使いこなせる技術者が少ないのが現状です。また,技術者にはERPパッケージの知識だけでなく,業務知識,ERPパッケージと業務間の調整を行うコンサルティング能力も要求されるため,その教育が難しいと言われています。
指導した上田 治文教授と李 皓助教授は,次のように述べています。「ネット社会が急速に発展するなか,高度IT技術者の不足が大きな問題になっています。特に2009年3月期決算から上場企業に義務付けられる内部統制報告書(JSOX法:日本版企業改革法)対応には,ERPの活用が有効と言われていますが,このERPコンサルタントの不足が最も深刻です。したがって,京都情報大学院大学はITと経営の両面の専門知識を有するERPコンサルタントを早く,また多く社会に輩出したいと考えています」
SAP社による認定コンサルタントについて
SAPは,SAP製品に関する各種認定試験を実施し,試験に合格した方をSAPシステムに関する知識を有するコンサルタントとして公式に認定しています。認定資格を持っているということは,SAP製品の導入プロジェクトチームのメンバーとして活動するために必要なSAP製品に関する知識やノウハウを持っているということの証明になります。
(SAPジャパン株式会社のウェブサイトより引用)