2016年度 ETロボコンのチャンピオンシップ(全国大会)が11月16日,横浜市で開催され,京都情報大学院大学(KCGI)で学ぶ,大橋悠記さんと小嶋聡さんのチームが「イノベーター部門」に出場しました。KCGIチームは「お助け老人ホーム」のチーム名で参加し,夜間の老人ホームを巡回するロボット「イーグル113」のプレゼンテーションを行いました。「イーグル113」は人手が少なく,十分な見回りができない夜間帯に,指定されたルートに沿って廊下を巡回し,倒れている入所者を発見すると,職員のスマホに知らせるロボットです。チームは9月開催の関西予選を勝ち抜き,優勝を目指してチャンピオンシップに挑みました。
チームは6分間のプレゼンテーションで,ペンギンの人形を倒れた入所者に見立て,ロボットがそれを発見して知らせる活動や,ロボットの丈夫さや修理の容易さをアピールするために,傘で実際にロボットをたたく演技を,ビデオも同時上映しながら披露しました。最終審査では残念ながら優勝を逃しましたが、審査員からは,「高齢化社会を迎えている現在,社会的ニーズがある開発である」,「着眼点が良く,ビジネスに展開できる可能性がある」,「壊れても簡単に修理できるのは,大変良い」などの好評価をいただき,チームとKCGIのイノベーター力を全国に向けて発信することができました。
ETロボコンは,世界をリードするエンジニアの育成を目指して,若手から中級エンジニアがソフトウエア・モデリング・ロボット制御技術の分野で競争するコンペティションで, 2002年度から毎年開催されている全国規模のロボット・コンテストです。「イノベーター部門」は,自ら課題を設定してそれを解決するロボットを企画・開発するイノベーター力を競う部門で,企画のアイデアやロボットのデザイン・設計・実装,それにプレゼンテーション力が評価されます。