「本場の味,おいしい」。海外コンピュータ教育支援活動(IDCE)によるパソコン寄贈のお礼にと,パプアニューギニア独立国のゴロカ大学と同国在日大使館からKCGに贈られたコーヒーを10月9日(金),京都コンピュータ学院京都駅前校で学生や教職員が味わいました。秋本番を迎え時折冷たい風が吹き込んだこの日,学生たちは授業の後の温かい一杯に十分満足したようで,遥か4600km離れたパプアニューギニアの,志を同じくする新しい友人たちに思いを馳せている様子でした。
今回,KCGから同大学に贈ったパソコンは53台です。コーヒーは,9月22日に現地のゴロカ大学で執り行われた寄贈パソコンの受け取り式で記念品とともにいただきました。ゴロカ名産のコーヒー・ブルーマウンテンで,別途,同国の駐日大使館から贈られたものを合わせると, 3,000グラム・約300杯分となります。 京都駅前校に臨時で設けた“喫茶カウンター”前には学生たちの長い列ができ,それぞれ思い思いにミルクを入れるなどして本場の味を堪能しました。
ゴロカ大学へのパソコン寄贈は,KCGの教職員が,日本人スタッフが勤務する同大学の情報化の遅れを,テレビ番組を通じて知ったのがきっかけで実現しました。同大学では,約1900人の学生に対して,大学所有のパソコンは約300台,学生が自由に使用できるパソコンとなると約100台しかありませんでしたが,今回の寄贈で学生の学習環境も改善されます。同大学は寄贈を喜び,新しく設ける大学院生向けのコンピュータ室の名前を,「KCG」と,IDCEの創設者である本学の長谷川靖子学院長,その長女で活動に中心的に携わっている長谷川由さんの名字をとって『KCG Hasegawa Lab』と命名していただけるとのことです。今年で活動20周年を迎えたIDCEは,今回の寄贈により対象国が22ヵ国となりました。
※パプアニューギニア独立国
赤道のすぐ南,オーストラリアの北側の,南太平洋にあるニューギニア島の東半分と,周辺の約600の島々からなる。面積は46.2万平方キロメートルで,日本の約1.25倍。人口は約600万人,首都はポートモレスビー。熱帯気候のため高温多湿で,雨季と乾季がある。主な産業は鉱山業,石油関連などで,コーヒーやココア,水産物などが特産。1975年,オーストラリアから独立した。