2013年度前期の京都情報大学院大学(KCGI)学位授与式と京都コンピュータ学院(KCG)卒業式を9月17日(火),京都情報大学院大学 京都駅前サテライト大ホールにおいて挙行しました。KCGグループでともに学んできた仲間たちは「母校の伝統と誇りを持ち,修得した専門技術を活かして今後活躍できるようがんばりたい」との強い思いを胸に,学びやからICTの第一線の舞台へと巣立っていきました。
KCGIの茨木俊秀学長が修了生に「情報技術修士(専門職)」の学位記を,KCG卒業生には洛北校・鴨川校・京都駅前校の各校長が卒業証書を一人ひとりに授与。この後,最優秀プロジェクト賞と優秀賞に選ばれたKCGIの修了生たちに表彰状と記念品が授与されました。
式辞でKCGI・KCGの長谷川亘統括理事長は,「みなさんはKCG創立50周年,KCGI創立10周年の記念すべき年に卒業・修了されます」と祝福。社会を取り巻く環境として,国際情勢はTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉や領土問題などで混沌,一方の国内は安倍政権の「アベノミクス効果」によりデフレ経済の脱却と景気回復への期待が高まる反面,消費税増税の実施時期が検討されるなど先行きはなお不透明であるとし「みなさんは状況を分析・判断し,学ぶ姿勢を忘れず,常に前を向いて歩んでいってほしい」と強調しました。また昨今,世界で大きな評価を受けている「クール・ジャパン」についてや,KCGIが地理的名称トップレベルドメイン「.kyoto」の管理運営事業者(レジストリ)として準備をしていることなどを挙げたうえで「みなさんはアジアのIT業界で最大の『KCGファミリー』の一員として,次なる100周年を目指す本学とタッグを組み,ともに成長し,発展していきたい」と述べました。
茨木学長は,現在のICTのキーワードとして「グローバリゼーション」と「ビッグデータ」を挙げ「ICT分野はどんどん変化・発展し影響を広げていきますので,今後も,自分で積極的に,より詳しい知識や新しい知識を獲得していくという態度が大切。ICTによってわれわれの生活に何を加えることができるのか,またそれをわれわれの幸せにつなげるにはどうすればよいのかを常に考えながら,新しい可能性にどんどんチャレンジしてください。ICT社会の変化は,みなさんがそのカギを握っています」と語り掛けました。
続いて,卒業生・修了生を代表してKCGI応用情報技術研究科ウェブビジネス技術専攻の張 新さんが「私たちは入学以来,学習することの喜びや,留学生として異文化の中で学習することの不安など一言では言い尽くすことのできない,さまざまな経験をしました。今後は,本学で学んだ高度な専門技術を活かし,決して現状の知識や能力に満足することなく,グローバルな社会に目を向けつつ,幅広い視野と深い洞察力をもって自己の向上に努めていきます」と力強く「卒業の辞」を述べました。最後に出席者全員で「蛍の光」を斉唱しました。近くのリーガロイヤルホテル京都で,KCGI修了生を囲んだ祝賀会も開催しました。
卒業生・修了生のみなさん,おめでとうございます。みなさんの今後の活躍を心よりお祈りいたしております。