2018年5月1日はKCGグループの55回目の創立記念日です。これに先立って,4月27日,京都情報大学院大学京都駅前サテライト大ホールで創立記念式が開かれ,学生と教職員一同が半世紀を超えるKCGグループの教育・研究の成果を祝うとともに,さらなるグループの発展を誓いました。
式では最初に,建学の精神であるパイオニア・スピリットを参加者全員で確認しました。KCGグループは1963年5月1日,京都大学宇宙物理学研究科(宇宙物理学教室)出身のグループが立ち上げた「FORTRAN研究会」を礎とし,その後,コンピュータ技術者養成のための日本初の全日制の学校として,京都コンピュータ学院が1969年に誕生しました。KCG創立者である長谷川繁雄 初代学院長先生と長谷川靖子 現学院長先生が,ITという言葉さえなかったこの時代に,コンピュータの可能性を信じて情報処理技術者を育成するという信念から生まれた学校です。未知の分野に挑戦し,人類のために貢献するというこのパイオニア・スピリットを,KCGグループの学生と教職員一同が改めて思い起こし,その精神に支えられてきた55年の歴史の重みをかみしめました。
続いて,KCGコンピュータサイエンス学系主任の前納一希先生が「KCGで学ぶ意義」と題して講演しました。龍谷大学卒業後にKCGに入学してITを学んだ前納先生は,自分自身のKCGでの勉強を振り返って,プログラミングの学習がとても楽しく,そのおかげで新しいものにすぐに飛びつくようになったと話しました。また,在学中のマイクロソフト社とのアプリケーション共同開発では,苦労も多かったけれども,何かを作り上げる喜びと達成感に惹かれてITの仕事が好きになり,母校のKCGに戻って先生になることに決めたとの体験談も披露しました。そして,ITは人類の生活を豊かにして世の中を楽しくする技術で,その基礎をKCGでしっかり学ぶことで,将来,車の自動運転・仮想通貨・ドローン・VRなどの最先端技術の開発にも関われるようになると,会場の学生を激励しました。最後に,「KCGはITを学びたい人が好きなだけ学べることのできる学校です。失敗を恐れないで,どんなことにもチャレンジしてください。失敗しても仲間といっしょなら笑って乗りこえられます。先輩たちが築いてきたKCGの55年の歴史を受け継ぎ,これからの時代を創り上げていってください」と話して講演を締めくくりました。
京都コンピュータ学院から55年間で巣立っていった卒業生は4万人を超えます。2004年4月には日本最初のIT専門職大学院である京都情報大学院大学(KCGI)が創立してKCGグループに加わり,2013年には京都で最も歴史がある自動車整備士養成校の京都自動車専門学校(KCGM)もグループの仲間入りをしました。 11月1日には、創立55周年の記念式典の開催も予定されています。