KCGに事務局がある一般社団法人 京都府情報産業協会(会長:長谷川亘 KCGI・KCG統括理事長)の情報化月間協賛・京都情報化セミナー(京都府中小企業技術センター共催,公益財団法人 京都産業21・財団法人 京都高度技術研究所・京都商工会議所・ITコンソーシアム京都後援)は10月17日,京都情報大学院大学 京都駅前サテライト大ホールで開かれ,神戸大学大学院工学研究科 電気電子工学専攻 計算機工学研究室の塚本昌彦教授(工学博士)が「ウェアラブル&ユビキタスコンピューティングの最新動向」と題して話しました。同協会会員やKCGI,KCGの学生,一般の人たちが聴講しました。
ウェアラブル(身につけることができる小さなコンピュータ)・ユビキタスコンピューティングの研究のため,12年来,頭部に眼鏡型の情報端末・HMD(Head Mounted Display=ヘッド マウント ディスプレイ)を装着している塚本教授は,装着当時は多くの新聞,雑誌などに取り上げられ「HMDの伝道師」と表現されたことを披露。NPO法人ウェアラブルコンピュータ研究開発機構(チームつかもと)の理事長としても活動中で,鈴鹿8耐など各種イベントに参加し,一般の人たちに装着してもらい好評だったことなどを紹介しました。
これまで米軍の軍事用などでしか使われていなかったHMDが近い将来,民生用などに活用範囲が拡大し,多くの人たちが利用するようになると予測。今なお国内外のたくさんのメーカーがHMDを開発・販売しているとし,「ウェアラブルゲーム機がさまざまな世代に浸透する可能性があるなど,HMDのブレイクは間近。Google,Appleをはじめとするシェアをめぐっての競争が今後ますます激しくなっていくだろう」と説明しました。そのうえで「ウェアラブルに関連するビジネスチャンスはエンターテインメント,健康,エコの分野など限りない。みなさんぜひ,挑戦を」と呼び掛けました。