KCG資料館で4機種目
KCG資料館で保存,展示しているNEC(日本電気株式会社)製「NEACシステム100」が,一般社団法人 情報処理学会(古川一夫会長)から「情報処理技術遺産」の「認定機器」に選ばれ,3月6日,名古屋工業大学 御器所キャンパス(名古屋市昭和区御器所町)で開催された同学会2011年度第74回全国大会の席上,長谷川亘KCGI・KCG統括理事長が認定証を受けました。KCG資料館からは2008年度に全国第一号認定を受けた「TOSBAC-3400」と「OKITAC 4300C システム」,2010年度の「NEAC‐2206」に続き4機種目となります。
「NEACシステム100」は,NECが1973年に発売した初期のオフィスコンピュータで,このレベルのコンピュータではわが国で初めて通信制御機能を備え,伝票処理,一括処理,オンライン処理を可能にしました。当時は,優れたターミナルコンピュータとして活用されました。KCG京都駅前校新館(KCGI京都駅前サテライト)で保存,展示しています。
京都情報大学院大学と京都コンピュータ学院は,約50年の永きにわたって教育・実習・研究で使用してきた過去のコンピュータ等をKCG資料館として保存,展示しています。KCG資料館は2008年度,情報処理学会より「分散コンピュータ博物館」に全国で初めて認定されました。本学では,日本の高度成長を支えた技術を次世代に継承していこうと,京都駅前校を「コンピュータ博物館」として整備し,研究・教育の場として広く活用してもらおうと計画中で,国や京都府,京都市,学会・教育界・企業など関係者に支援と協力を呼び掛けています。
情報処理学会から情報処理技術遺産に認定された「NEACシステム100」=KCG京都駅前校新館
情報処理学会から「情報処理技術遺産」の認定証を受ける長谷川亘 統括理事長