ロシアによるウクライナ侵攻で日本で生活するウクライナ避難民が増える中,避難民と支援する日本人が直面する「言葉の壁」をなくそうと,京都情報大学院大学(KCGI)のウラディーミル・ミグダリスキー教授とビクトリア・ミグダリスカ教授(いずれもウクライナ出身)親子が,『ウクライナ語会話集』を出版しました。全国の書店で取り扱いが始まり,両教授は一日も早い平和の訪れを願いながら,活用を呼び掛けています。
会話集は,日本人とウクライナ人の両方が使えるようにと,日本語とウクライナ語を併記。挨拶や日常生活で使える表現など,約500フレーズを収め,相手に見せながら指さして使えるようになっています。
ミグダリスカ教授は,7月からウクライナ避難民向けの「日常生活およびコミュニケーションのための日本語入門講座」と日本人向けの「日常生活およびコミュニケーションのためのウクライナ語入門講座」をオンライン形式で開始。ミグダリスキー教授は,「作成した会話集は,日本語を学び始めたばかりのすべてのウクライナ人(避難民)にも,ウクライナからの避難民に協力している自治体や社会団体,ボランティアの方々が短期間で実用的なウクライナ語を習得するにも役立つと信じています」と話しています。