京都情報大学院大学(KCGI)は2016年11月1日に,13回目の創立記念日を迎えます。これに先立って10月28日,京都情報大学院大学 京都駅前サテライト大ホールで記念式典が開かれ,学生や教職員一同が祝うとともに,KCGIのさらなる飛躍を誓いました。式典では,はじめにKCGI学長の茨木俊秀教授が,KCGIの開学と発展の歴史を振り返り,近年はアジアを中心に世界中から留学生が集まるグローバルな大学院に成長してきたと話しました。
引き続き,本年度KCGIに就任した田中久也教授が「求められるIT技術者」と題して講演しました。田中教授は元富士通のシステム・エンジニアで,企業のシステム開発を長年主導し,その後は富士通や他の組織でIT人材の育成に携わってきました。講演では,ウェブビジネス市場の急拡大,ITによる企業変革の必要性の高まり,情報セキュリティの高度化の必要性などから,IT分野では人材不足が続いているとし,ITとビジネスを結びつけて価値を創造し,実践を通してその価値を実現できる能力を持った人材が必要であると話しました。そして,これからはアイデンティティとコミュニケーション能力を併せ持ったグローバルな人材が,ますます求められるとして,「高い志を持って勉強して,グローバルに活躍する人材になって下さい」と、会場の学生たちにエールを送りました。
KCGIは,1963年5月1日に創立した日本最初のコンピュータ教育機関であるKCGのパイオニア・スピリットを受け継ぎ,日本最初のIT専門職大学院として開学しました。応用情報技術研究科 ウェブビジネス技術専攻を置き,修了するとIT応用分野の最高学位である情報技術修士(専門職)が得られます。京都本校のほか京都駅前・札幌・東京にサテライトを設置。学問分野では,既存のビジネスITコース,システム開発コース,コンテンツビジネスコースに加えて,ITの応用分野が多様化している現実に応えて,医療健康IT,農業IT,海洋IT,観光ITの4つのプログラムから成る次世代産業コースを本年度設置しました。入学定員も,開学当初の80名(総定員160名)から,240名(同450名)に増員しています。ITと経営,それにコンテンツに関する知識と技術を持った優秀な人材を,国内やアジアをはじめ世界のIT業界に送り出してきました。