京都情報大学院大学(KCGI)の学生向けに,中国ITソリューションプロバイダー大手Neusoft(中国名:東軟集団,本社・大連)の採用選考を兼ねた企業説明会がこのほどオンラインで開かれ,4名の本学学生が新たに内定しました。同社人事担当者は「ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)などの業務は今後,ますます自動化が進むでしょう。KCGIの修了生に活躍してもらえる場がたくさんあると確信しています」と期待を語りました。
近年では,本学でウェブシステム開発を学んだ郭峰さんやCRM(Customer Relationship Management:顧客情報管理)を学んだ辛冬さん(いずれも2012年修了)ら,2019年までの修了生7名が,同社グループ企業・Neusoftクラウドテクノロジー(中国名:東軟雲科技)のBPOサービス部でともにチームとして働くなど,本学修了生のプレゼンスが確実に高まってきています。部長代理を務める郭さんは「KCGIで学んだことが,日々の業務で活きていると実感しており,チームの7人は皆,KCGIへの感謝でいっぱいです。これから,KCGIとNeusoftの架け橋として,双方にメリットをもたらせるよう努力していきたいです」と抱負を語っています。
同部で運用保守項目チームリーダーを務める辛さんも「KCGIで学んだ,どう問題に向き合い解決していくかという本質的能力や勉強方法が,仕事にとても役立っています」と語り,本学の修了生として,会社からの期待にもしっかり応えている様子でした。同社人力資源(人事)部の李黎部長は「Neusoftの顧客には日本や海外の企業も多いので,日本語・英語とITの知識を兼ね備えた,一人でも多くのKCGI修了生に入社してもらいたいです」と話していました。
本学は,Neusoftグループが出資しIT関連学部,デジタルアート学部等を擁する中国・大連の大連東軟信息(情報)学院と2008年に学術交流協定,協力教育プログラムに関する協定を締結しており,10年以上にわたって同学院の多くの卒業生が本学で学び,また本学修了生の多くがグローバルIT企業である同社に入社して,国際的に活躍しています。5年前から,日中交流事業に携わってきた大連東軟信息学院・国際教育学院国際交流担当者の劉進博さんは「協定締結後,13年の間に,数十人の学生がわが校とKCGIの間で協力教育プログラムにより日本へ留学し,KCGI修士課程を修了して社会に羽ばたいていきました。将来,その規模をもっと大きくしていきたいです」と意気込みを語っており,今後,本学と同学院とのさらなる国際交流の展開が見込まれています。
大連東軟情報学院はコンピュータサイエンス&テクノロジー学部,情報技術とビジネス管理学部,組込みシステムエンジニア学部,デジタルアート学部,日本語学部などが設置され,約14,000名の学生が在籍しています。日本のKCGIのほか,オーストラリアのアデレード大学,イギリスのレディング大学,アメリカのジョージア大学,ロシアの極東国立技術水産大学,韓国の建国大学など海外40数校の大学と提携し,グローバルな学校教育を展開しています。