3月6日(水),歴史的なコンピュータの実物を多数収蔵し,一般社団法人情報処理学会から「分散コンピュータ博物館」の第一号認定を受けている京都コンピュータ学院(KCG)京都駅前校の「KCG資料館」を,コンピュータ設計・開発に携わるJBCC株式会社の元社員の方々が訪問されました。同資料館に所蔵されている東芝製TOSBAC-1100,TOSBAC-1200の開発に携わった方々で,若き日に情熱を傾けた機械の実物をもう一度見たいと資料館にいらっしゃいました。
開発者の皆さんは,長谷川靖子学院長に案内され,京都駅前校一階のフロアに置かれたTOSBAC-1100,TOSBAC-1200を見ると,目を潤ませ,手で触れたり,目を近づけて細部を眺めたり,写真を撮ったりされ,機械を囲んで昔話に花を咲かせました。
その後,長谷川学院長と開発者の皆さんはコンピュータを巡り語り合い,さまざまな秘話が飛び出しました。開発現場に4台のベッドがあり,かわるがわるそこで仮眠を取りながら開発に打ち込んだ話,特に重要な機械の置いてある部屋にだけエアコンが入り,暑い季節はそこで涼んだ話など,いずれもかつての苦労をしのばせました。新谷繁八さんは「自分たちが開発した機械が保存されているのを見て本当にうれしいです。40年ぶりに息子に再会したような気持ちです」と感激を語っていました。
自分たちの開発した機械に再会し,感激する開発者たち
長谷川学院長を囲み,開発の苦労を語る開発者たち