京都市とその近辺エリアに配布されているフリーの総合生活情報紙「リビング京都」(約49万部発行)の8月1日付1面・2面に,京都情報大学院大学(KCGI)の作花一志教授と青木成一郎准教授への取材記事 「星に魅せられて」 が掲載されました。
この中で作花教授は「Kyoto」「Kamogawa」「Nijo」等,京都に関係する名前の星が多く存在することや,平安時代の陰陽師・安倍晴明が「天変を見た」という逸話について紹介し,「天変とは,木星のてんびん座α星への異常接近と,月ですばる星が隠される“星食”の二つが考えられますね」などと,天文と歴史の関係について考察しています。
また,作花教授は,星が寿命を迎え爆発するときに明るく輝く現象である超新星爆発に関する貴重な記録が,平安~鎌倉時代に活躍した歌人・藤原定家の日記『明月記』に「客星(かくせい)」として登場することを紹介。青木准教授が「超新星爆発のメカニズムは解明されつつあります。(超新星爆発の残骸である)元素は次の世代の星が生まれる材料に。“星の死”が新しい星の誕生につながっているのです」と解説しています。
「星に魅せられて」ではこのほか,イギリスのロックバンド「クイーン」のギタリストで天体物理学者のブライアン・メイさんが今年1月,京都大学大学院理学研究科附属花山天文台を訪問した記録なども掲載。このとき,青木准教授もメイさんと言葉や握手を交わすなど,立ち会って対応しています。作花教授・青木准教授の記事は,同紙公式サイト(https://kyotoliving.co.jp/topics/3099.html)から読むことができます。