京都情報大学院大学(KCGI)・京都コンピュータ学院(KCG)・京都自動車専門学校(KCGM)のKCGグループの長谷川亘統括理事長が会長を務める一般社団法人 全国地域情報産業団体連合会(ANIA)の青森大会が2018年9月27日,青森市で開催され,地域のICTを支える全国各地の情報産業関連企業や組織から約210名が参加しました。ANIAは,地域の情報通信産業の発展や情報通信インフラの整備を通して,未来の社会づくりを目指す組織で,全国22の団体,約2000社が加盟しています。
大会では最初に主催者を代表して,一般社団法人 青森県情報サービス産業協会の若井敬一郎 会長が「北前船が運んだ情報ネットワーク! 地域から変わるICTの未来!」と題してあいさつし,江戸時代に全国を結んで人・物・情報を運んだ北前船のネットワークの中に青森があった歴史を踏まえて,現代では「さらに高度化・緻密化する」ICTのネットワークが,地域社会の抱える少子高齢化・人手不足・医療健康などの問題の解決につながるとして,「地域社会や文化を創造的に進化させる」ICTのさらなる活用が重要であると話しました。
次に,長谷川亘ANIA会長が壇上に立ち,今年は猛暑・豪雨などの異常気象や,台風・地震による自然災害が頻発したことに言及して,犠牲になられた方々へのご冥福,被災された方々へのお見舞いを申し上げた後に,災害の多い日本では,これまでも人々が団結してネットワークを作り甚大な被害を乗り越えてきたが,インターネットを通じて多くの情報をリアルタイムで送受信できる現代では,災害に対しても以前より迅速で大幅な連携が可能になっており,「ICTの利活用にさらなる工夫を重ねていけば,自然災害のもたらす困難に対しても,いっそう適切に立ち向かうことができると確信しています」と述べ,ANIAとしても様々な活動に積極的に関わっていき,災害を含めた諸問題の対処や解決に寄与していきたいとの決意を表明しました。
続いて,三村申吾 青森県知事があいさつし,「イノベーションの種はあちこちに落ちている。ANIAの皆さまは,それを拾って時代の必要性にうまく合わせていくのが得意です。イノベーションを通して日本の経済を活性化してください」と話して,ANIAの活躍への期待を表しました。大会後の懇親会では,小野寺晃彦 青森市長が来賓としてあいさつし,「新しいビジネスの創造を推進し,港町らしい活気ある街づくりを目指している青森は,ICTによる地域の支援・経済の拡大を担っているANIAの皆様と,同じ志を持っています。共にがんばりましょう」と会場の関係者を激励しました。
KCGI・KCGでは最先端のITを取り入れた教育を常に心がけてきましたが,東京オリンピックの開催を控え,深刻化すると見込まれるIT人材の不足に備えて,時代の要請に応えられる実践的なIT人材の育成に今後も努めていきます。