ネットセキュリティの重要性を訴えた西部喜康氏
京都情報大学院大学(KCGI) サイバー京都研究所の主催で,一般市民も対象にした情報セキュリティセミナーが11月22日,京都情報大学院大学 京都駅前サテライト大ホールで開かれました。講師は,NTTコミュニケーション 情報セキュリティ部 セキュリティマネジメント室長の西部喜康(にしべ よしやす)氏で,「あなたの使っているルータは大丈夫? これだけ狙われているあなたのパソコン」と題した講演で,ネットセキュリティの重要性とサイバー攻撃の事例について,初心者にもわかりやすく説明しました。西部氏は,ここ10年間のサイバー攻撃による被害額の推移や攻撃の傾向を紹介した後,NTTコミュニケーションや友人の名前をかたってメールを送り,パソコンをウイルス(ランサムウェア)に感染させようとする手口などについて具体的に説明しました。そして初心者にも出来る対策として,メールが来てもすぐに開けずに数時間待って,その間にセキュリティ対策ソフトにネット上のデータを使ってウイルスチェックをさせる方法を紹介し,これだけでも被害をかなり防げるとアドバイスしました。会場には,KCGIとKCGの学生にくわえて多くの一般市民も訪れ,ネットセキュリティへの関心の高さをうかがわせていました。
情報セキュリティセミナーの会場