iPhoneが発売されてから,インターフェイスにタッチスクリーンを利用したケータイが流行しているように思う。私もiPhoneを愛用している一人で,タッチスクリーンを利用したルックアンドフィールのインターフェイスがとても扱いやすくわかりやすい。
iPhoneはApp Storeというサイトからアプリケーションをダウンロードできる。いろいろなアプリケーションが発売されており,iPhoneから決済をして購入し,そのままインストールできるので,ついつい必要のないものまで買ってしまう。必要がないといっても,アイデアやインターフェイスが面白いアプリなどは,受け狙いも考え,授業で紹介しようとたくらんでいる。
iPhoneには加速度センサーが付いている。これは携帯電話として通話という機能だけを考えると全く必要のないものだが,こうもたくさんいろいろなアイデアがあるものだと感心させられるくらい,このセンサーをうまく利用したアプリケーションが存在する。たとえば,鉄の球を穴に落とさないように,うまくスタートからゴールまで運ぶバランスゲームや,液晶画面にビールのジョッキの写真を映しだし,傾けるとビールの水面も傾き,まるで本当に飲んでいるかのように見せるアプリなど,何の役に立つのかと思うが見ていると面白い。iPhoneを振ることで,機能モードを変えたりできるのはスマートで実用的だ。
最近ではiPhone以外でもこのような機能を備えたケータイが主流になってきている。タッチスクリーンを用いたユーザインターフェイスは直感的で,さらに,アイコンのデザインや,次の画面に移動するときに見せるアニメーションは,次に何が起こるのか,どこに行こうとしているのかがよくわかり,ユーザがメニューの中で自分がいまどこにいるのかわからなくなり迷子になることを防いでくれる。
いろいろなケータイや電子機器は機能がたくさんあるがために,操作方法や設定が複雑になりすぎ,自分の思う機能を使いこなすまで骨を折ることが多いが,iPhoneのユーザインターフェイスはこのことをうまく解決していると思う。最近のケータイでもユーザインターフェイスには工夫がみられ,少し前のケータイよりも使い勝手が良くなってきていると思う。
6月末に新型iPhoneが発売され,これに伴い私が使っているiPhoneのOS(オペレーティング・システム)もバージョンアップされた。iPhoneがケータイではなく,むしろパソコンだと様々なメディア等が報じているが,OSをインターネットからダウンロードし,バージョンアップすることができる点などはその最たるものだ。アップデートによってそれまで無くて困っていた機能,たとえば,メールを書くときにあると便利だとずっと思っていた,コピー&ペーストが使えるようになった。
カメラの機能などは画素数などでほかのケータイより劣る点はあるものの,様々なアプリケーションやOSアップデートでこれからもユーザを楽しませてくれるiPhoneに期待する。
植田 浩司