西澤さん
2020年4月入学
京都コンピュータ学院 情報科学科卒
京都コンピュータ学院(KCG)在学時,「今後はコロナ禍の影響でICT,特に企業の経営判断に大きく寄与するERPの需要が高まるのでは」と考え,進学を決意しました。プロジェクト演習の担任だった先生から「KCGIでは,KCG情報科学科よりさらに枝分かれした,より専門的で深い学習が可能で,特にERPの資格を取れば将来の就職活動や,ICTコンサルタントを目指していく上で有利になる」と聞いたことも決め手でした。
ERPについて,財務会計などのイメージが強かったのですが,そこにICTが絡むことで,実際の操作やデータ保存の仕方などに,さらに特有の難しさがあることが分かりました。先生から出される課題も決して易しくはありませんが,実習形式なので必要な知識やスキルが身についているのを実感しています。KCGで得たWebの知識やSQL,オブジェクト指向などの考え方を学んだことも,ERPの学習で役に立っています。グループワークでメンバーとコミュニケーションをとる際,コロナ禍で実際に集まれず距離感を感じるなどの困難もありましたが,KCGIはオンラインで課題を確認・提出できるシステムが充実しているので学習に支障はありませんでした。
今後は,この大学院進学という機会を活かして,情報系の論文の書き方も修得したいです。SAP認定試験や企業インターンに挑戦すると同時に,しっかり成果物を制作できるスキルを修得して,将来はERPコンサルタントとして活躍していきたいです。
辻上さん
2021年4月入学
福井県立大学 海洋生物資源学科卒
大学時代は環境問題を中心とする海洋生物資源学を専攻していたのですが,もともと興味のあったIT分野での就職を志しました。KCGIのウェブサイトを見て,企業の核となる基幹システムの一つであるERPについて学べることを知り,就職前に基礎から応用まで専門的なITスキルを身につけたいと考え進学を決めました。
受講の際は,リアルタイムオンラインやオンデマンド形式の授業やLMSからの課題提出などオンライン学習環境が充実し,コロナ禍でも安心で,効率よく学習することができました。ERPに関してはまったくの未経験者で,会計とIT双方の知識も必要となるため不安もありましたが,授業では順序立てて体系的に学べ,先生方はどんな質問にも親切・真摯に答えしっかりサポートしてくれるので安心して学べています。企業が直面するビジネス課題や状況を実際に想定し, ERPのシステムを組み立てる実践的な演習や,資格試験対策講座も充実していてどれもためになります。ERPのほかには,JavaScriptなどプログラミング言語の授業も受講しています。
在学中に複数種類のSAP認定試験に合格し,ERPへの自分なりのアプローチを確立することが今の目標です。2022年からはKCGIの学生に,認定試験を無料受験できる枠が割り当てられるようになったので,とてもありがたかったです。将来はERPコンサルタントとして,若手のうちに上流から下流まで幅広い工程に携わり,ERPの中で自分が究めたい分野を見出し活躍していきたいです。
堀口さん
2019年10月入学
大阪大学 工学部卒
奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科修了
東京医科歯科大学 歯学部卒
歯科医師
様々な業界でIT化が飛躍的に進んでいるにもかかわらず,歯科医の診療現場では今なお手書きの作業があまりに多く,非効率さに歯ぎしりしていました。ITの知識を取り入れて何とか職場の環境を改善したいと思ったこと,趣味である「馬」のあらゆる情報を発信するホームページを自分で手掛けたいと考えたこと,さらにはITを学ばないと時代に取り残されてしまうという一種の危機感を抱いたこと-この3つがKCGIへの進学を決めた理由です。新しい知識を得ることは本当に楽しいですし,面白そうと思ったらやってしまう性格な一方,社会人ですので受講の時間確保という高い壁があったのですが,KCGIには長期履修学生制度があり,2年間分の学費で3年かけて学べるので大変ありがたいです。
専門は絞らず,興味がある科目を選び,学びを大いに楽しんでいます。これまで履修した科目では,ITビジネスの現場で活躍してきた先生が,現状や戦略について丁寧に解説してくれる「IT企業実践論」が,特にためになりました。また歯科治療への疑問や,個別の歯科医院がどのような診療をしているのかを紹介するウェブサイト制作について,学会で発表する機会も得られました。課外活動でも,コロナ禍で直接会って話す機会の減った学生同士の交流や,留学生とのコミュニケーションの機会を増やせたらと「学生交流会」を主催し,団らんの場を設けることができました。
KCGIで学んだことを活かし▽病院に還元(スマホアプリなどITの開発・導入)▽社会に還元(歯科治療・医院に関するウェブサイトの公開)▽ライフワークに活用(AIを使い,馬の歩き方からその体調把握・管理に役立てるアプリの開発)-この3つを実現するという目標を自らに課しています。病院への還元については,歯科の遠隔治療や,歯型のデータベース化といった分野にも広げていけたらと夢を抱いています。
髙波さん
2021年4月入学 東京サテライト
学習院大学 経済学部経済学科卒
株式会社エージェントグロー勤務
学習院大学時代の統計学の講義でR言語によるプログラミングに出合ったのがITに興味を持ったきっかけです。卒業後はソフトウェアやシステムの開発・保守・運用における委託契約を手掛けるSES(システムエンジニアリングサービス)企業に入社し,社内システム関連の仕事を担当,仕事をしている中で,ITはいろいろなビジネスにつなげられるということが次第に分かってきました。技術的には専門学校の優秀な卒業生たちには今から頑張ってもかなわないので,経営やコンサルティングで勝負したいと考えるようになり俄然,学びの意欲がわいてきましたね。大学院を調べたところ,「ITと経営」を同時に学べるKCGIが私の希望とピッタリで,しかも自宅近くにサテライトがあるという利点も加わり,入学することにしました。
ITの最前線で活躍された経験がある方や,京都大学出身者が大勢,教員としていらっしゃったので,かなりレベルの高い勉強ができると期待していました。専門分野は「グローバル・アントレプレナーシップ」に決め,「経営学特論」や「ウェブビジネス概論」などを受講,思った通り,実践的な内容でとても刺激を受けています。KCGIはeラーニングが充実しているので,社会人でも学びやすいですね。東京に居ながらにして,仕事との両立をしっかり実現できています。
数学が苦手だからとか,コンピュータの知識がほとんど無いからなど自らが壁を作ってしまい,学びのチャンスを逸してしまうのは残念なので,今は経営分野のみならず,どん欲にいろいろなジャンルの勉強に挑戦していきたいと思っています。これまでに,ERPの講義に興味をひかれました。ゆくゆくはIT関連企業の起業が目標ですが,ERPも含め,様々な知識を得られるという「充実感」を日々楽しんでいます。
島崎さん
2021年4月入学
ビジネス・ブレークスルー大学 グローバル経営学部卒
HSBC証券株式会社 マーケッツ&セキュリティーズ・サービシズ 事業法人営業部長
私が身を置く金融市場では,情報分析や取引に使用するツールが目まぐるしく変化しています。昨今ではビッグデータの高速処理が可能になったため,データサイエンスを活用した分析が大きな力を発揮するようになりました。このような中,会社内で学べることだけで満足するのではなく,常に最先端であり続けたいと考え,専門的な知識をさらに身につけるため,進学を決意しました。社会人にとって,学び直しは重要なことと考えています。KCGIは「自身が好きなこと」「世界が求めるもの」「得意なもの」が一致した環境でした。現在は,寝るのが惜しいくらい,毎日楽しんで学んでいます。
東京サテライトに籍を置いています。KCGIは社会人の学びをサポートする制度があり,社会人向けのカリキュラムを提供していて,仕事と勉学とを両立しやすい環境といえますね。平日の隙間時間などを使ってスマホやタブレットで受講しています。KCGIは,理論と実践の両方をバランスよく学ぶことができます。何よりも,ICT関連の教員のクオリティが圧倒的。AIやセキュリティ分野の実務で活躍している先生方が,その技術がどう使われどう応用していくかを,経験を踏まえて教えてくれます。私が専門分野として選んだ「人工知能」は,プログラミングの講義がレベル別に複数設定されているなど初学者から現役エンジニアまで十分カバーされている科目構成となっています。入学後,Pythonで構築された機械学習ライブラリのコードが読めるようになり,自分自身大きく進歩できたと思います。
「人工知能」専門分野は数学的な理論に始まり,Pythonプログラムでの開発と運用,既存人工知能ソフトウェアを活用した自然言語や画像処理を学び,そこから医療,ゲーム,金融など幅広い領域で応用してくことを求められます。今後さらにより深く学んでいきたいと考えています。ブロックチェーンとスマートコントラクトなどの技術を活用し自律稼働する新たな金融市場ともいえるDecentralized Financeに着目しています。しかし,まだまだ未成熟な市場であるため,ハッキング被害で資金が流出する事故は後を絶ちません。KCGIで学んだ人工知能技術とサイバーセキュリティの専門知識を活用することで,不正アクセスの検知や,アルゴリズムによる自律型身分確認も可能になると期待しています。
宋さん
2021年4月入学
中国出身
山東外事職業大学・商務日本語学科卒
2019年に日本の短大の別科に入学して日本語を学んでいましたがコロナ禍に見舞われ,アルバイトの機会が減るなどして途方に暮れていました。母国の大学でビジネス日本語を学んだ恩師から「自分の道を模索するなら,今こそ日本語を駆使して自分のやりたいことをやってみてはどうか」とアドバイスを受け,ITを学びたいと真剣に考えるようになりました。そんな折,他の先生や友人からKCGIについて聞き,京都大学等の出身の素晴らしい教授陣がいることや,最先端のITやビジネスについて学べるところに惹かれ,進学を決めました。
専門分野はウェブシステム開発を選んだものの,最初は何も分からないところからのスタートでした。ですが,企業のウェブページを作るウェブプログラミングの演習などがとても楽しく,達成感・満足感がありましたので,徐々にレベルが上がって難しくなり,課外で勉強する時間が増えてきても,苦になりませんでした。マスタープロジェクトでは,ペットの診療が必要な人と獣医とを結びつけるシステムやウェブサイトについて構想しており,動物向け救急サービスなどとの連携も視野に入れています。
子どものころからオンライン・オフラインのゲームが好きで,将来は日本のゲーム企業でのインターンや就職を希望しています。グループ校であるKCGとのジョイントプログラム(科目等履修生制度)を利用してゲーム関連の講義や演習を受けるなどして,ゲームプログラマとしてのキャリアを切り拓いていきたいです。
Shresthaさん
2020年10月入学 ネパール出身
ロンドン・メトロポリタン大学・コンピューティング学科卒
ネパールの大学時代からプログラミングには親しんでおり,ウェブシステム開発等の最新の知見を身につけたいと考え,留学を志しました。KCGIの修了生である知人から英語モードの講義が充実しているKCGIを勧められ,ここでなら安心して最先端のITを学ぶことができると考え,進学を決めました。
文化や歴史,教育の蓄積を感じさせてくれる京都は,母国ネパールの首都カトマンズの環境と少し似ているところもあり,豊かな文化に触れられる京都での生活にとても満足しています。KCGIでは第1セメスタで基礎を学び,第2セメスタでレベルアップ,第3セメスタはさらに進んだ内容と,段階的に学べるので自身の成長を実感できます。新型コロナウイルスの感染拡大で,オンライン中心の受講となりましたが,KCGIの教授陣はとても親切でサポートを惜しまない方ばかりなので,何でも質問することができ,特に不便や問題は感じていません。マスタープロジェクトではドローンについて,コロナ禍の飲食業界での活用可能性から,農業ITでの最先端活用事例まで,総合的に考察する予定です。
将来は日本語能力も高めつつ,日本のIT企業に就職できたらと考えています。システム開発の分野でマネジメントなどにも携わって成長していきたいです。10年以上経験を積んで知見を得た後は,ネパールに戻って社会や経済に貢献することも考えています。ゆくゆくはソフトウェア開発のアウトソーシングなどを手掛ける自身の会社を立ち上げることが夢です。