メッセージ
外国語から建築へ,専攻を変えた私にとって,大きな決断をしたとは言えますが,語種を変えたことに過ぎないとも言えます。 なぜかというと建築も一種の言葉だと言われています。 これは人が景観や建築に託した言葉だったり,景観や建物を介して見る人に伝える言葉だったりするものです。
生まれ育った中国天津市は,港を有する近代都市で,建築もスタイルがいろいろで,天津の特色となっています。 小さい時から見慣れており,特に考えたことはありませんでしたが,大学院に進学した時に建築学を選んだのは,故郷で見てきたものを実はもっと知りたいと心の中にあったからでしょうか。
ここ十数年,建物だけでなく環境との融和,設計におけるデジタル化等は大きな変化と発展を見せながら,IT独自な言語による表現が進められています。 グローバル化及びデジタル化が進んでいる現在,初心に戻ると同時に,新しい技術を介して建築並びに景観を見直し,新たな意味合いを見出したく考えています。
興味のある学生諸君:ともに頑張りましょう。