メッセージ
私は,30年間にわたってウクライナのオデーサで日本語教師をしてきました。1990年から2002年まで私立小学校で教え,2003年にオデーサ国立大学で息子とともに日本学科を立ち上げました。2017年には岸田文雄外相(当時)から外務大臣表彰をいただいています。2020年まで現役で日本語を教え,現在はオデーサ国立大学を退職しましたが,その後も非常勤講師としてオンライン授業に協力してきました。
30年間にわたってオデーサ市と横浜市との姉妹都市提携に基づく様々な活動に参加しました。また,横浜市国際交流協会YOKE,京都市国際交流協会KOKOKA,日本ユーラシア協会(京都・大阪),ロシア語通訳協会(関西支部)など様々な機関で講演させていただいた経験があります。
日本人の孫娘が3人います。
2022年2月24日にウクライナはロシア軍の侵攻を受けましたが, 岸田文雄首相は3月2日に避難民の受け入れを表明し,4月中旬に無事にオデーサ市から避難し,来日しました。
外国語を学ぶことは日常会話やビジネスコミュニケーションに関連しています。観光客として日本を訪れたり,日本で日常生活を送ったり,日本語でビジネス上のコミュニケーションをとったりするということです。
私は自分の外国語学習及び外国語教育に携わってきた長年の経験に基づき,来日する外国人のための,すぐにでも実践できる会話の表現,パターン,モデル,フレーズを集めた本が必要であると考えています。日本語を学び始めたばかりのすべてのウクライナ人(ウクライナからの避難民他)のために役に立てば何よりもありがたいと思います。 ウクライナからの避難民受け入れに協力していただいている自治体や社会団体,ボランティア組織の方々が,短期間で実用的なウクライナ語を習得したいと考えた際にも,私の経験が役立てばうれしいです。