メッセージ
私は長きに渡り,様々なジャンルで「絵」を生業としてきました。アニメーション,マンガ,イラスト,ゲーム… 絵には,それぞれのジャンルに特化した見せ方があります。私の講義では,その楽しさ,おもしろさを,情報として扱い,分析していきます。
私は,描く側として情報を提供します。皆さんは受け手として,その作品のどこがおもしろいのか,どのような影響を受けたのか等の情報を提供してください。絵が描けるかどうかは問題ではありません。むしろ,描けない人を歓迎します。他のいかなる学校のアニメの講義にもない,「文章型キャラクターデザイン」を行います。
キャラクターデザインは,各ジャンルの「花形」と言っても過言ではないでしょう。絵が描ける人は,どうしても描き慣れた同じ様なキャラクターになりがちです。それを崩すのにもこの「文章型キャラクターデザイン」はうってつけです。キャラクターデザインの真骨頂はまさにそこにあるのです。
でも,描けないけどデザインに参加したい。そんなときはどうしたらいいでしょうか。答えは簡単です。描ける人に描いてもらえばよいのです。チームで制作するためには,文章でしっかりと伝え,情報を共有することが必要になります。キャラクターに盛り込む「情報」を深く掘り下げてみませんか。